脳梗塞後遺症

もっとも悩ましいのは半身麻痺でしょう。
言語障害などが残るとQOLが下がります。
上手く話せないのが苦痛だったり恥ずかしいということで人と会わなくなると、これはいけません。
聞く側も慣れてくると段々となんとなくわかってくるのですが。

とあるご家庭。ご主人が脳梗塞後言語障害を伴い退院直後に私が訪問したお話し。
退院されたご主人は一生懸命お話されますが、奥様は全く聞き取ることが出来ない。
私のほうが上手くコミュニケーションが取れているのに驚かれる なんてことがありました。
奥様もすぐに慣れていましたけれども。

言語リハ専門職に介入してもらったほうが良いと思いますね。
嚥下にも影響があると誤嚥性肺炎のリスクにもなります。

餅は餅屋といいまして。
専門に教育を受けてきた人にお願いするのが最も失敗が少ないですから。

マッサージもそうです。
マッサージは業務独占資格といいまして、マッサージはあん摩マッサージ指圧師しか行ってはいけない資格です。ほとんどの方は理解されていませんね。

マッサージ行為は本来 整体業者やリラクゼーションといった無資格施術者はもちろん、看護師もPTも柔道整復師(慢性期症状に対し)も行ってはいけないのですが(「仕事としてもしくは仕事の一環として」ですよ?)、現場では「このくらいは仕方ないだろう」が当たり前になってマッサージ師の職域が侵されています。

マッサージ業は「食えない資格」となり下がり、視覚障害者が目指さなくなってきました。

業務独占資格や名称独占資格は有名無実、まったく無駄な資格というみかたもあります。

「マッサージなんて誰でも出来るだろう!」といった”低品質”を提供し続けてきたとしたら責任は我々にもあるのかもしれませんが、無法地帯の整体、リラクゼーション業者に対し行政は本格的に手をいれる時期がきたのではないでしょうか。

とあるリラクゼーション業者がビジネスとして海外進出しました。
予防医学を標榜して。
そして日本の保健医療を痛烈に批判しています。

ビジネスで成功し名声と認知度を獲得すると「それが正義」になってしまう。

まじめに多額の授業料を支払って過酷な教育課程を経て国家資格を取得したものが馬鹿をみる。

正直者が馬鹿をみる そんな国になってしまいました。