がん告知(その2)
母は難聴が酷いので筆談で伝えました。
理学検査の結果、肺がんが確定しました。
と。
「最悪の結果じゃない!(泣)」両手で顔を覆いました。
少し落ち着いてから、ガンの位置、大きさを詳しく調べる必要があるのでPET検査をする必要があります。
ともかく退院したくない母に一度退院しなくてはならないということを納得させるのが最も困難なことだと思っていましたが、姉と私で説得しなんとか了承しました。
母が了承した最大の理由は、川越の帯津先生のところへ行けるかもしれない。という希望を提示したためです。
母は楊名時先生(太極拳の大家)に直接指導していただいておりました。
帯津先生と楊先生は親友で、母は帯津先生と何度か会食させていただいたことがありました。
帯津先生のホリスティック、心身の全体観に母は共感していました。
直感的に帯津先生の名前を出せば母の心は動くと思ったのです。
ズバリ母の気持ちは前向きになりました。
帯津先生の名前を出しただけで。
姉と相談し、帯津三敬病院に治療の相談をしようという結論に至り、翌日に姉が手紙を持参しました。
その翌日に帯津三敬病院の看護師さんから電話があり、「帯津先生がすぐに私が診ようと言っています」と言われました。
私は胸がいっぱいになり、涙がこみ上げました。震える声をこらえ看護師さんに伝えました。
「骨折しました」
骨折が少し良くなってからあらためて連絡させていただくことになりました。
本当に母が望むようにすることが私の望みなので、手を合わせて帯津先生の元に行きたいと願った母の気持ちにはどうにか応えてあがることができそうです。
帯津先生、本当にありがとうございます。
母をどうかよろしくお願いします。