大手の訪問マッサージ業者

良し悪しがあります。
企業は利益を追求します。会社、従業員、従業員の家族を守らなければなりませんから。
当たり前の話です。
施術時間を短めにして、移動距離が少なく済むよう何度も訪問スケジュールを変えることもあります。
やってもいない温罨法を計上している業者もありました。
四肢に関節拘縮などないのに変形徒手矯正術を算定している業者もあります。
医師を指定して同意書を書いてもらっているんだそうです。
特定のマッサージ業者とずぶずぶになり、そこにしか依頼を出さない施設もありました。
この業界は割と闇です。
大手の悪しき振る舞いが介護側、多くの健全な医師の不審を買っています。
保険証に「3割」と書いてあればトータルの医療費の3割だけ負担すれば良い。
後期高齢者はたいてい1割負担ですね。ちょっと収入の多い人は2割。
残りは公費で賄われるわけです。
この公費を扱う責任を軽く考えている業者が多いようです。
経営者が鍼灸あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持たない事業所に多いようです。
先日とあるかたから相談を受けました。
「15分しかマッサージをしてもらえない。」と。
何分以上施術をしないといけないという法律はないんですよ と説明はしました。
事前に説明を聞いて納得をして契約をしたはずですから。
施術時間20分という業者があると聞いたことがありますが15分は初めて聞きました。モラル崩壊ですね。
私は30分です。おそらくほとんどの訪問施術者は30分だと思います。
相談にうかがった日は板橋区の施術割引券を使って私が施術しました。
施術をしながらいろいろお話を聞いたところ、その15分の施術者はどうやら筋肉の弛めかたもろくに知らない素人に毛の生えた人のようです。完全に強揉みに慣れてしまっていました。
業者名の入った領収書を拝見しました。
計算が合いません。どうやら温罨法が加算されています。
「何か体を温めるようなことをしてもらっていますか?」と尋ねましたところ、
「なにも」とお答えになりました。
以前、「手で温めても温罨法だ」と先輩に聞いたことがあります。
それはどうなの?と思った私はホットパックを使用した場合のみ患者さんに説明をして加算させていただいております。

大手の求人を見ました。歩合率45~55%と書いてありました。目を疑いました。
半分ピンハネされるかい、、、。私なら最低70%出しますけどね。。
それで患者さんに15~20分の施術。患者さんのためになっているのでしょうか。
大手ならではの営業力で仕事は途切れないようですからそこは大手の良いところですね。
「今のマッサージ業者をやめてうちにしませんか?」といったセールストークをするそうですよ。
大手の良いところは担当施術者が休む時は代理で別の施術者が代行するところですね。
1回も休むことが許されない患者さんにとっては重要なポイントかと思いますね・・・。
我々個人治療院もここは真似をしたほうが良いと思っています。
そのためには個人治療院間で連携をしないといけませんが、なかなか良き仲間と出会えません。
長くなりました。では。

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2024年1月9日