出来ることが増える
脳梗塞後の患者様。訪問当初から何かにつけて言い訳をして、ちょっと頑張れば出来る事も家族にやらせていました。寝返り、起居動作等々。これはご家族の負担になります。老々介護ならなおさらです。
しかしこういう方は大変です。下手に説得を続けると態度を硬化させ今後のリハビリに支障が出ます。まずは良い人間関係を構築しないといけません。構築しながら簡単な成功体験を積んでいきます。なんでもいいんです。「ほら出来た」これです。
このかたはまともなリハを受けずに退院したのち寝たきりで数か月過ごしてしまったので、だいぶADLは低下していました。
1年かかりましたが、自力で起き上がりました。もちろん様々環境を変えました。起き上がるためにはどうすれば良いか、環境も含めアドバイスさせていただきました。身の回りの環境の変化を望まないかたも多いです。この環境の変化を受け入れてもらうのに1年かかりました。環境を変えてからは1か月程で自力で起き上がる事が出来ました。この成功体験は次に繋がります。
次は立ち上がる練習です。そしてポータブルトイレへの移動を目標にしたい。焦りは禁物です。また1年計画でしょうか(笑)
モチベーションが全くない人は難しいです。「いいよ、もう」とすべてが投げやりになるかた、いますよね。
しかしやることは同じです。良い人間関係を構築し、体を楽にしてあげて、出来る事を増やして頂く。
それでもモチベーションがない人は、最後まで少しでも体を楽に過ごして頂きたい。しっかり話を聞いて、共感して、励ましながら。。
私はそんな仕事をしています。