スーパーにゃんにゃんにゃんの日 だそうで
最後に一緒に暮らした猫が2007年に死に15年が経ちます。
とある公共施設で捨てられて傘でつつかれていじめられているところを母が引き取ってきて9年間共に暮らしました。
推定11歳。
頭のいい猫ですぐに環境の変化に順応しました。
甘えん坊で人懐っこく、必ず母の体のどこかに触れて寝ていました。
私が外から帰ると2階から階段を一段降りるたびに「ニャンニャンニャン」と、なにかしゃべりながら近づいてくる猫でした。
常に家族の傍で過ごしました。話しかけると必ず返事をする特技?を持っていました(笑)
明らかに人の言葉を理解しているとしか思えないことも多々ありました。
「ちょっとどいて」というと スッと避けてくれるとか。
徐々に体調の変化は感じていましたがあんなに短期間で激変するとは思いませんでした。
食事を全く取らなくなって5日。
トイレも場所が定まらなくなり、母が追っかけ拭いて回っていました。
最後も朦朧とした意識で死力を振り絞り私の足元に倒れこむように横になりました。
そばに居たかったんだと思います。
2,3苦しそうなそぶりもありましたが概ね安らかに最後を迎えることができたのではないかと思っています。
瞳孔が開き、呼吸をしていたお腹の動きも止まっていたのですが、母は「まだ息をしている。」と言ってききません。
何度か声をだして母が泣いていました。
声を出して泣く母などはじめて見ました。
堪え難い喪失感もありましたが、母が心配でした。
みるみるうちに体は冷たくなり硬直を始めました。
目を閉じさせたかったのですが、まぶたは全く動きませんでした。
死ぬと体重が軽くなるようで、ビデオテープ1本分くらいの重さになってしまいました。
母は「今度はお母さんの娘で生まれてきてね。」と言っていました。
なにか家の中が非常に無機質なものになってしまったままです。
今は母も家を出て一人で暮らしています。
適切な医療を受けさせてあげられなかった後悔はいまも強くあります。
思い出さない日はありません。