また ふと思う
どうして2000時間以上の教育・訓練を受けたのちに国家試験をパスしたあん摩マッサージ指圧師じゃなくて、まったくの無教育でもなれる整体やリラクゼーションを多くのユーザーは選択するのか。
価格はむしろ国家資格者のほうが安かったりする場合もあります。
考えられるのは ”入りやすさ(立地とか敷居とか)” ”店づくり(雰囲気、接客)” ”話題性(マスコミ等で騒がれている一過性のもの)”
等々考えられますが、整体業界の徹底した広告による国民の意識作りが最大のものと思います。
整体、リラクゼーション業者から学ぶことは非常に多いのも事実です。
では、あん摩マッサージ指圧業も徹底した広告を打てば良いではないか となりますが、あはき法という時代錯誤の悪法に雁字搦めにされており、表現の自由が制限されている現状があります。その点 整体・リラクゼーション業者は自由です。
例えば 絶対に効く とか、 地域利用者数 NO1 とか 芸能人多数来院! 予約が取れない整体院 とか、散見しますよね。
言語道断なわけです。(まぁ予約が取れないというのは本当なのかもしれませんが。地域に1店舗しかなければ地域NO1も本当なのかもしれませんが笑)
腕が良ければ自然に口コミで広がっていくでしょ? と良く聞きます。その通りかと思います。(が、そう簡単でもないのも事実でございまして)
無資格者の施術は怪我をするリスクが高い。今は無資格者も賠償責任保険に加入できるようになりましたが無資格者の加入率はどのくらいなのでしょう?大きな問題です。無資格者の掛け金のほうが高いのも そういう事です。
消費者庁や国民生活センター等でも無資格施術の注意喚起がされていますが、調査が杜撰と言わざるを得ません。
国家資格を持ったあん摩マッサージ指圧師で怪我をさせるとしたら、無理なストレッチか力任せの指圧くらいではないかと思います。
これは現場での経験が未熟で、適切な加減が分かっていない者、もしくは強刺激を執拗に要求され仕方なく行った行為でしょう。聞いたことはありませんが。。あるとすればそのくらいだと思います。痛いことはしないが鉄則なので、怪我をさせるシチュエーションがあまり思い浮かびません。
重症例はほぼ無資格がやったことでしょう。半身不随といった深刻な例はスラスト法によるものが多いと思われます。スラスト法とは首等を回すなどしてボキボキ音を鳴らすことです。筋緊張が緩んでいる状態を維持すれば鳴らなくなります。リスクを負わせ無理をして鳴らす必要など皆無なのです。未だにスラスト法は悪くないなどと言っている施術者がいるようですが、法律で禁止されているのです。やっている者がいるとしたら、こちらも言語道断と申し上げておきましょう。
あと、行政、マスコミ共に 「マッサージ店」と有資格、無資格まとめて表記してしまっているのも問題があると思います。
無資格者の危険性を医師でもある国会議員も問題にしています。
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/198/syuh/s198062.htm
鍼灸あん摩マッサージ指圧師の法定の教育時間をご存じですか?整体師は教育時間 0秒 で開業出来ます。
整体業界は柔道整体師、理学整体師なる人も出始めました。まさにカオス。行政も放置している無法状態となっています。
あ、かく言う私も 整体上がりです。元無資格者だから申し上げております。
整体は「あぁ気持ち良い」程度のことは得意だとしても治せないんです。
治してはいけないんです。治療行為は法律で禁止されていますので。
私も当時 治せない ことに悩みました。
無資格者は誰しもここで限界を感じます。そして自然と国家資格を取らねば・・・。と思うはずなのです。
なにかの縁で、この場末のブログが目に入った無資格施術者のかた、国家資格を取りましょう。
取ったうえで、ご自分のやられている施術の正当性を訴えて下さい。