大後悔時代

私の専門学校時代の友人で 古内達浩 君という人物がいます。
在学後半は違うグループとお互いつるむようになったので顔見知り程度の仲になってしまいましたが。

私は高校卒業後、音響技師を目指し 音響技術専門学校(当時)に入学しました。
古内君は通学の為、蓮根に引っ越していたので自然と遊びに行かせてもらうようになりました。
彼はバトミントンの国体出場選手でもあり、彼の実家に泊まらせて頂いた時は近所の体育館でバトミントンを教えてもらい、翌日全身筋肉痛で、友人宅であるにもかかわらず朝起きることが出来ないという失態を犯したことも忘れることが出来ない恥ずかしい思い出です。
私は高校3年間ロック研究部だったのでギターより重いものを持ったことがなく、全身的に怠けていたと言わざるを得ませんが。。
利き腕ばかりの運動かと思っていましたが、しっかり左腕も筋肉痛になったのもよい勉強になりました。

さてその古内君、凄まじい音楽マニアでジャンルを問わずCDを聴きまくっていました。
彼の狭い部屋に、徐々に徐々に段ボールが積まれていくのです。軽く1000枚は超えていたと思います。(専門学校在学中の2年間で。)
ある日古内君が 「これ聴いてみ?」とカセットテープだったと記憶していますが、聴かせてくれたバンドがあります。
♪ 愛が~ とか ♪ 恋が~ とか 甘ったるい声で、演奏も正直上手くない。しかし歌は上手かった。
で、私は古内君に 「なにこれ。気持ち悪い」と正直な感想を言ってしまいましたところ真顔で

「絶対売れるよ?この人たち」と言うのです。
原宿に行ったときに路上ライブをしている彼らをたまたま見つけたらしいのですが、古内君はそのバンドさんに「すごい良いですね」と話しかけ、彼等の手売りのデモテープを買い、通い続け友達になったというのです。
「今度飲みに行くから一緒に行こうよ」と誘ってくれたのですが、「いやいいよ。(音楽的に話が合わないし。甘ったるいし。パッとしないし。)」と断ってしまったのですが、そのテープにはミスターチルドレンと書いてありました。

まぁ後々というか、すぐに大後悔することになる訳ですが。。
デモテープとデビュー後の曲調がちょっと違うんですよね。。デビュー後のミスチルは大好きなんですけどね。

しかし古内君は何故あのデモテープから「絶対に売れる」と思ったのだろうか。。

その古内君は渋谷のCDショップでバイトしていました。店名は忘れましたが。(たしかタワレコだったはず。)
店長さんに「レゲェのコーナーを作りましょう」と何度も提案し、渋谷で初めてレゲェのコーナーを作ったのも彼です。
渋谷で初めてということは恐らく日本で初めてだったのではないでしょうか。
昭和63年~平成元年、その頃のお話です。

彼の人並外れた感性と直観力と行動力と人懐っこさが活かされていれば、彼は間違いなく彼の進む道で成功しているでしょう。
会いたいですね。
会ってくれないでしょうけどww

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