鍼は治療?

一部の人は鍼を治療と言わず「施術」と言います。いや施術と言わせようとします。
言い方を変えれば「治療」と言わせまいとします。
具合が悪い人を回復させる、痛みを取り去る、もしくは軽減させるといった事が出来る。
人の体に医療保険を使って穴をあける。結果、血流改善を含み心身に良い影響を与える。
これが治療じゃないわけがないんです。
マッサージも同様です。
マッサージ師の手で患者の血流を増進させ、筋緊張を軽減させ、疼痛を抑制する。
固まった関節の可動域を拡大させることが出来る。(当然出来ないケースもあります。そういう時はこれ以上関節が固まらないようにします。
これは立派な治療行為です。これも医療保険が使えます。
ですから、無資格リラクゼーション業者や整体業者は無資格で治療行為を行っているのです。
恐ろしいですね。
無資格リラクゼーション従事者は言います。「我々のやっているのはもみほぐしです。」と。
もみほぐしは立派な治療行為です。ほぐしちゃってるんですから。
年々保険を使うハードルが高くなり、”面倒だから” ”利益にならないから”と保険から撤退する あはき師が後を絶ちません。
これでは厚労省の思うつぼです。
あはき師の業界団体は主に4つに分裂しています。
分裂は厚生労働省にとっては大歓迎です。
政治に対して声が小さすぎて届かないのですから。
保険者、厚労省はあはき(鍼灸あん摩マッサージ指圧師の略称)を保険の枠から追い出したくてしょうがないのです。


治療院の看板に治療費も流派(経歴)も得意としている症状も書けないって異常なんですよ。
値段の書いてない飲食店に入ろうと思いますか?
どんなマッサージ師なんだか分からない治療院には入りづらくないですか?
私の症状は大丈夫なのかな?って事前にわかったほうが良くないですか?

しかしながらこういう時だけ厚労省は言います。「医療だから書けません」と。

医療系の融資を受けようとした私の同期が「鍼灸師は医療じゃないから貸せませんって言われたよ」と廃業寸前です。

都合よく医療側と非医療側を行ったり来たりさせられています。